毎年この時期に美術館「えき」KYOTOで開催されている日本画の展覧会を見に行ってきました。今回は少し遅い時間に到着したので普段以上にじっくりと作品を見て回ることが出来ました。その中で個人的に面白いなと思った作品が幾つかあったので適当に羅列を。
まずは三賞の作品。流石受賞作だなと。特に大賞の上坂さんの作品は今まで9回の日本画新展の歴史の中でも個人的に1、2を争う程に魅力的な作品で大変惹きつけられました。モチーフや空間のどこを見ても不思議な作品で、薄塗りでもこれだけの深みのある作品ができるんだなと勉強になりました。
その他に気になったのは小林さん、野上さん、魚住さん、大嵜さん、佐々木さん、澤村さん、寺脇さん、中村さん、山名さん。
その中でも大嵜さんの作品には会場内でも異質に見え会場を出た後も妙に気になりました。プロフィールを見てみると京芸出身ということで作風的にも非常に納得なのですが、色遣いやマチエール、絵柄等が良い意味であまり今の時代の作品には見えないというか、大分昔の作品を見ているようで逆に新鮮だなと感じました。寺脇さんの作品も正直何を描いているのかは解りませんが自分好みで綺麗な作品だったなと強く印象に残っています。
その他思う事は、今回は男性の出品者の数が少なすぎやしないかと。その辺りがちょっと残念です。全体の38名の出品の中で男性は10名のみということでなんだか寂しいです。ただその中の半数が賞候補に入っているということで僕は今回は無関係なのですが少し嬉しく思います。
あとは成安関係者の出品も少なくて残念です。もう少し見たかったなぁと。